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2013年02月08日

豊岡東小学校と北小学校統合

豊岡東小を北小に統合 磐田市教委が方針決定
 
 今、廃校になろうとしている東小学校は、教育環境がとても良い学校です。自然に恵まれ、運動場には芝生エリアがあり、西側が山林で冬場は空っ風がさえぎられ穏やかです。
 そして、地域のふれあい教育として、みんなが運動会に参加したり、正月飾りやコロ柿づくりなど四季を通して地域の伝統を学んだり、子供たちが一般家庭に民泊する仮親教育があったり、クリスマスには地域の有志がイルミネーションを飾り付けるなど地域全体で学校を盛上げ大切にしています。また、児童が地域の人々と自然にあいさつを交わす姿はとても素晴らしいです。これらが敷地教育といわれる所以ではないでしょうか。それに東小学校は小規模特認校に指定され学区外から児童を受け入れることのできる数少ない学校です。ただ児童数が少ない(現在40名)ということだけで短絡的に廃校にしてよいものかと思います。
豊岡東小学校と北小学校統合豊岡東小学校と北小学校統合







   正門から校舎を望む         奥側の色の変った部分が芝生エリア

磐田市教育委員会の地元説明は1回だけ!
保護者会の85%が反対というのに!

 先日1月18日、豊岡東公民館において、磐田市教育委員会より東地区協議会(豊岡東小学校学区内自治会の上部組織)に対し、豊岡東小学校と豊岡北小学校の統合についての説明会がありました。
 磐田市教育委員会(1月18日開催)では「両校の統合の方針を決定した。」というものでした。
 説明会のなかで学校統合の主役である保護者会の代表から
① 「保護者会の85%(賛成2世帯、反対24世帯、無効2世帯、計28世帯)が反対しているのに、教育委員会は統合を強引に進めている」。
② 「地域の総意を確認してからでないとこの問題を結論づけてはいけない」。
③ 「東地区協議会でもっと議論すべきことだった。協議会の存在価値を問う。」などの発言がありました。
 また、協議会役員からも方針決定は「地域の総意を確認してからにしてほしい」などの発言が相次いだにもかかわらず、教育長さんからは「不満があったのならもっと早く要望すべきだった。今頃異議を申し立てられても困る。」などの発言もあり。「統合はただ子供たちのため」と教育委員会の考え方を一方的に押し付けただけの説明で議論を打切り閉会しました。
 翌1月19日、「豊岡東小学校を豊岡北小学校に統合、磐田市教委が方針決定」、との新聞報道がありました。
 これではいかにも地域の声をないがしろにした決定ではないかと思います。
 地元の同意を得るということだったのに、地元説明会は昨年2月5日の一回だけ、本年度に入って保護者会には6~7回説明があったと聞きましたが保護者会の理解を得るというような姿勢は全くなく、合併ありきの強引な説明会で終始したようです。

教育委員会と保護者会の主張が噛合わないまま進んでいます。

 昨年2月26日開催の東地区協議会理事会で議決された「平成26年4月1日に統合を目指す。」を根拠に磐田市教育委員会で方針決定されたとのことですが、東地区協議会ではあくまでも「統合を目指す。」ことを確認したものであり「統合に賛成。」と議決したものではありません。教育委員会と大きく認識に食い違いがあるところです。
 かいつまんで申し上げますと教育委員会と保護者会の間では主張が噛合わないままの説明会が繰返され、地域へは一度しか統合についての説明会を開催せず、しかも教育委員会は東地区協議会の議決を東地区協議会が同意したと解釈して進めていることです。
 新聞報道にしても地域としては疑心暗鬼のままなのに、教育委員会は説明会(報告会)の次の日に、あたかも統合は正当だというようにマスメディアを使って自分たちの言い分と今後のスケジュールを一方的に公表しました。

小学校が無くなるということは地域の魅力がなくなるということ!
地域の衰退に拍車がかかるようなことは何とか避けたい。

 小学校が無くなるということは、地域の大切なインフラが無くなるということ、コミュニケーションの中心が無くなるということで、主役である子供達や保護者にとっても、また地域にとっても、とても重要なことなのに、保護者や地域の総意を確認せず一方的に統合の方針決定ということはいかがなものでしょうか。
 統合についてはいろいろな意見があります。「少人数では子供たちの競争が無くなる」、「先生が大変」、「子供たちの学力が落ちる」などの意見がある一方、「児童一人ひとりに目が届く」、「みんなが主役、みんな発言できる」、などそれぞれ良い点、悪い点があり、自分の大切な子どもにとってどちらがよりベストか、父兄にとってはそれぞれ意見があるのは当り前のことです。
 今後この地域は、過疎化や高齢化が進むと思われる一方、具体に新しい工業団地が計画されており、また、津波からの避難地域として新しい住民が定住する可能性も残されています。
 小学校と幼稚園が無くなり地域の魅力が薄れていく、地域性が壊れ地域の衰退に拍車がかかるようなことだけは何とか避けたい、私達地域に住む者の切実な想いです。
 父兄や地域の心配事や、質問事項に対し磐田市教育委員会として、或いは磐田市として真摯な回答をされた上で、地域住民みんなが今一度同じ土俵の上に立って方針決定していくのが本来の姿ではないでしょうか。
 磐田市教育委員会の、その一番大切なプロセスを経ずしてのこのような一方的な方針決定には地域住民の一人として憤りを覚えます。
 このような行政執行がなされたのでは、磐田市は信頼できないという行政不信につながらないだろうか心配です。

 磐田市教育委員会として、反対意見を無視し強引に押し進めるのではなく、今までのことを白紙に戻し、地域の総意の下に統合問題を進めてほしい。もっともっと行政も地域も一緒になって地域を良くする話し合いをすべきです。
 
 以上が私の率直な感想です。保護者会の言い分はもっともだと思います。教育委員会には再考をお願いするものです。



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